お仏壇を知る 匠の技に触れ 本物を知る

お仏壇に内包する匠の技術

三河仏壇の技術

お仏壇とひとえに言っても、全国地域ごとに様々な違いがあります。それは地域ごとの風土、産物、特色を活かしたお仏壇作りという事になります。
では三河仏壇とは一体どんな特色があるのでしょうか。

三河仏壇の技術
三河仏壇の技術
三河仏壇の技術
三河仏壇の技術

まず、三河仏壇とは、愛知県岡崎市を中心に周囲三河地域で作られる「金仏壇」になります。矢作川の水運で足助地方より檜、松、杉などの木材を運び、三河北部の猿投にて漆が採取でき、その水運近辺に多くの職人が工房を構えました。また金箔は当時、将軍の許可なくしては使用できなかったため、岡崎は徳川家康のお膝元の為、庇護を受け、江戸中期より発展していきました。また明治以降、岡崎市以外の周辺地域に広まっていきました。

では三河仏壇と他の地域の仏壇との違いとはなんでしょうか?
まず「三河仏壇の特徴」を御紹介しましょう。

三河仏壇の特徴

[①三杯引き出し]…中台という中段部分に引き出しがあります。
[②うねり長押]…なげしの部分(正面上部の彫刻部分)が曲線にうねっており、中の宮殿を見やすくしている。
[③花子障子]… 障子の中央部分に花子の彫りが入ります。
[④ほぞ組み]… お仏壇は木で作られているわけですが、その木地は釘を使わず、ほぞ組みという組み合わせ技法を用います。
[⑤肘木斗組(ひじきますぐみ)]… 宮殿は肘木斗組の技法によって作ること。

唐木仏壇の技術

銘木を使用する唐木仏壇にも、様々な技術が駆使されています。

唐木仏壇の技術

練り工法

唐木仏壇は主材となる銘木を芯材となる天然木に練り付けて用いられるのが通例です。
[練り方の種類]
・前練り…厚さ5mm 位の銘木を練りつける工法です。
・二方練り…芯材の二方に銘木を練る工法。
・三方練り…芯材の三方に銘木を練る工法。
・四方練り…芯材の四方に銘木を練る工法。
・総無垢…芯材を使用せず、すべて銘木による工法。

研磨

唐木仏壇の製造工程の中で、仕上げに入る際、研磨は大変重要な工程になります。加減を間違うと表面にくぼみや反りなど異形を作ってしまいます。180 番から2000 番までの研磨ペーパーを使い分け、職人の指先の感覚と経験により仕上げていきます。

このように三河仏壇は三河地区の歴史の集結と結晶であり、唐木仏壇も幾年もの年月をかけて先人の職人から職人へと継承された技術と熱意、研究、経験によって成り立っております。現在もこうしてお仏壇を製造できているのも、先人達の努力の上に私たちが生きているからです。お仏壇というもの造りの継承を通して、先人達の思いや弛まぬ努力によって培われた匠の技の数々を継承していくのも、私たち現代人の務めではないでしょうか。