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お仏壇の意義

仏教徒の各ご家庭のお仏壇は、何のために設けられているのでしょうか?愛知県における各ご家庭のお仏壇の立派なことは全国にも稀にみるところのものです。お仏壇が各ご家庭に設けられるようになったのは、遠く奈良時代、天武天皇、持統天皇に端を発し、代々天子のお心遣いとお力添えとによってのものですが、その第一の目的は、家庭教育の場を設けることにあったと受けとれます。私は「お仏壇は、各ご家庭に設けられた教育機関だ」と確信しています。少年の非行が問題にされている今日、私は、各ご家庭のお仏壇がどう扱われているか伺って見たいのです。極端なのになると、お爺さんお婆さんが独占しているため、若い者はお仏壇は老人方のおもちゃ箱だと誤解しているものがいるほどです。お仏壇はあくまで家庭教育の広場であるとわかって頂きたい。そうとわかって頂けたら、そのお正客は当然、若い者でなくてはなりません。また実際、老人がお仏壇の前でなくては信心も見せず、念仏も申さないようなことでは、情けないではありませんか。お仏壇のお正客はどこまでも、若い方々であって頂きたいものです。非行少年の問題の責任をとわれてから、私はお仏壇の最上のお正客は乳児だと主張しております。しかし乳児は一人立ちができませんので、若い母親が一緒について来る。即ち一日に一度ぐらいはお仏壇の前でお乳を飲ませることを仏教徒の家風にして頂きたいと考えております。

「さあ坊や、しっかりお飲み、そして大きくなって、お役に立つのですよ。ののさんはいつでも坊やを守って下さいます。ご先祖様も見ていらっしゃる。さあたあんと飲んでおくれ!」と、慈愛に満ちた手で抱きしめる。 相手はみどり子、字を読ませたり、語って聞かせるわけにはいきません。お乳と一緒に五体の中に行きわたらせる母のこの慈愛。しかも神聖なお仏壇の前。悪い子供が育つでしょうか。やがて飲み足りた乳児は膝に抱かれたまま母親の顔を見る。「お母さん何をみているの?」と同じ方を見る。お仏壇は金きんまんまん、お花は美しい、お光は明るい。相手はつきたてのお餅のように、良くも悪くもどのようにもなるものです。毎日、目にうつる金きんまんまんのお仏壇、お花の美しさ、お光の明るさなど、これが悪くうつると誰が考えましょう!!!やがては母の合掌にまねて手を合わせる事を覚えるでしょう。「三つ子の魂百まで」とやら・・・。無心のうちに身につくこの力を、私は宗教情操の地固めとよんでおります。聖徳太子の合掌人形が思い出されます。聖徳太子について、後日、語り合う機会のお恵みをお待ちして、今回のお話しを終らせて頂きます。

〜NHK教育講座より〜

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