美しいフォルムと技術
 
 
 
 

 ■ ホーム > 愛知屋の誇る名匠

愛知屋の誇る名匠

石山金次郎
石山金次郎(伝統工芸師) 木地師 キャリア75年
木地師制作風景「昔ながらの伝統的な技法でお仏壇の木地を作っていきます。お仏壇に使われる材料としては桧、欅、栓などがあります。まず材木を85%ぐらい乾燥させます。乾燥していないとだめですし、乾燥しすぎてもいけません。乾燥させたら様々な形に加工していくわけです。お仏壇は木地の上から漆を塗りますので、その塗り代の分だけ余裕を持って作るのも大事なポイントです。そうしないと後でお仏壇を組み上げることが出来なくなってしまいます。大きいお仏壇一本文作るのにだいたい20日くらいかかります。土台となる部分ですから、きちっとした仕事を心がけています。」


杉田幸雄
杉田幸雄 荘厳師 キャリア53年
荘厳師制作風景「荘厳とは、お仏壇の奥に位置し、ご本尊や両脇の掛軸の入る屋根周りのことを言います。桧などの質のいい材をしっかり乾燥させて狂いが出ないようにしてから、小刀で一つ一つの部品を削りだし、それらを組み合わせて形にしていきます。昔からの決まった形というのはあるのですが、新型のお仏壇の場合、今までと異なった仕様で作ることもあり、そのあたりの柔軟な対応を求めらます。また、お仏壇が小さくなっても荘厳の部品点数は変わりませんから、より細かい作業になってきます。一本仕上げるのに、1日10時間仕事をしたとして、だいたい20日ぐらいかかります。荘厳というのは、言わばお寺の縮小版のようなもので、正面の破風まわりが一番の見せ場であり、最も気を使う部分ですね。ですから、そこらをじっくりご覧になっていただきたいですね。」


藤井光夫
杉田幸雄 荘厳師 キャリア53年
彫刻家(内彫)制作風景「内彫とは、お仏壇の屋根周りなど主にお仏壇の内部を飾る彫刻のことです。先ず地板に合わせて図面を描いて、桧や紅松などの材料を使い、数十本の彫刻刀を使い分けて一つ一つ丁寧に彫っていきます。内彫は一つ一つの細かい部品を彫っていき、あとでくっつけるという形になりますが、これを付け彫りといい、奥深く遠近感がでるように心がけています。付け彫りは図柄が多く、また種類も多いため制作範囲は非常に広くなってきます。お仏壇というものは様々な職人の手による総合的な工芸品です。彫り物も彫り終わったあとは別の職人さんによって、塗りをかけられて、金箔を押されます。そうして全体が完成したときいかにしたら自分の彫り物が引き立つか、ということも念頭において仕事をしています。また、お仏壇というものは、手を合わせるものですから、そのお仏壇を迎えられたお家のかたにご満足いただけるような丁寧な仕事を心がけています。今までそういった仕事をしてきたことが自分の誇りですし、もちろんこれからも心がけていきたいと思っています。」


石川光澄
杉田幸雄 荘厳師 キャリア53年
彫刻家(外彫)制作風景「お仏壇の欄間を飾る彫り物を外彫といいます。ここの彫りはいわばお仏壇の顔とも言うべきもので、宗派や大きさによってさまざまな図柄があります。その図柄には必ず何らかのストーリー性がありますが、そのストーリーが見ている人に伝わるように彫っていきます。たとえば、「親鸞聖人一代記」という図柄の場合、今親鸞聖人は何をしているのか、ということが分かるように彫り、その彫り物を見ることによって図柄にこめられた宗派の教えが見た人にきちんと伝わるようにしたいと思っています。また図柄に関してはご要望に応じてオリジナルのものを特別に彫ることも可能です。たとえば農家の方でしたら、農業を行っている場面を彫る等、そのお家のご先祖様が歩んでこられた道のりを子孫に伝えていくための彫り物を作ることもできます。
お仏壇は伝統的な工芸品であると同時に、そのお家の方が手を合わせる大事なものでもあります。ですからその彫刻も工芸品としての技術のすばらしさと、お参りする人に活力、勇気をあたえるような精神性を併せ持った彫刻を彫りたいと日々精進しています。お仏壇をご覧になる方には、彫刻から発せられているメッセージ性をよみとっていただけたら、と思っています。」


高木晋司
高木晋司 塗師 キャリア42年
「お仏壇に漆を塗ります。木地があがってきたら、砥の粉(とのこ)と膠(にかわ)をまぜあわせて練ったものをへらで肉付けしていきます。乾いたら水研ぎです。こうして下地を整えます。この下地は塗りをかけた後の仕上がりに影響しますのでとても重要です。下地が整ったら漆を塗っていきます。中塗り、水研ぎ、上塗り、というように、塗って、研いで、また塗って、という工程をくりかえします。漆を乾燥させる為には湿度と温度が深く影響します。湿度なら60〜70%、温度なら18度前後が最適です。ですから塗り終わった後は湿度と温度が最適な状態に保たれた「室(むろ)」とよばれる場所に入れます。この塗りの工程では温度と湿度は本当に重要で、塗料の配合も温度と湿度、それから季節によって変えていきます。このあたりは長年の経験による勘がものをいうところです。
 お仏壇の塗りは「箔蒔塗り」や「梨地塗り」、「青貝塗り」等いろいろな種類があります。そういった塗りの違いも、お仏壇をいろいろ見比べてもらうと分かると思いますよ。」


小林敏宏
高木晋司 塗師 キャリア42年
錺金具師(内金具)制作風景「内金具は、お仏壇の内回りを飾る金具です。木地が出来上がってくると、その原寸を紙に型どって、全体のバランスをみて金具の大きさを決めます。それから鏨(たがね)を使って、銅や真鍮(しんちゅう)の板に様々な模様をつけていくわけです。金具の大きさや場所によって、数百本の鏨を使い分けていきます。大きいお仏壇になると、一本につき最低でも1000枚ぐらいは金具を作ることになりますから、一人で仕事をした場合、一本分作るのに半月ぐらいかかります。内金具は、天地(上下)、左右があり、必ず向きが決まっているので、そこが気をつける点ですね。内金具の模様は唐草が多いですが、これは、唐草は蔓(つる)がどんどん伸びていくので、それが子孫繁栄につながるということで縁起がよいという意味があるからです。お仏壇の他にもお寺や神社の金具も数多く作らせて頂いております。自分の作った金具の付いたお仏壇を買っていただいたお家を何軒も知っていますが、日々そのお仏壇に手を合わせていただいていると思うと、この仕事は本当にありがたい仕事だなあとおもいますね。」


佐野和也
佐野和也(伝統工芸師) 錺金具師(外金具)キャリア47年
錺金具師(外金具)制作風景「主に真鍮(しんちゅう)を使いお仏壇の外を飾る金具を作っていきます。木地が出来上がってきた段階で型紙を使って型をとり、その型をもとに真鍮に墨で印をつけて鏨(たがね)で打ち出していきます。その後薬品で金具を煮て宣徳色(せんとくいろ)をつけ、次に枯れた松葉を燃やして金具を燻(いぶ)してさらに色をつけます。その後仕上げをして完成です。仕上げ方法も墨差し仕上げや宣徳燻し剥し仕上げなど数種類あります。大きいお仏壇一本分を作るのに大体半月ほどかかります。やっぱりお客さんに喜んでいただきたいですから、一つ一つ丁寧に仕上げています。今ではプレスの金具もずいぶん多くなりましたが、手造りの温かみや味わいにはかないません。伝統工芸品と呼ばれる本物の仕上がりの良さをぜひご覧になってください。」


長崎博
長崎博(伝統工芸師) 蒔絵師 キャリア 年
蒔絵師制作風景「お仏壇の障子の腰の部分や引出し等に様々な図柄の絵を描いていきます。金粉で模様を描いたり、青貝を埋め込んだり、と非常に繊細な仕事です。時には青貝を様々な形に切り抜いて、宗派の紋を形作るなど、通常では困難とされている仕事も積極的にこなします。後、素材の良さを生かすような丁寧な仕事をするようにも心がけています。
蒔絵は彫刻などと比べて、比較的地味な印象があります。ですから、お客さんに「この蒔絵はいいねえ」と真っ先に言ってもらえるような、言い換えれば蒔絵の認識を高められるような、そんな蒔絵をこれらも描いていきたいですね。」


柘植章雄
柘植章雄 箔押師 キャリア30年
箔押師制作風景「塗りあがってきた各部品に金箔を押していきます。金箔を押す部分に箔下漆を塗り、それを拭きあげていきます。この拭きかげんで、金箔を押したあとのツヤが違ってきますのでツヤのむらがでないようにとくに神経を使います。拭きあげた後、竹の箸を使って金箔を一枚一枚注意深く押していきます。金箔を押す場所は、彫刻など細かいものから雨戸裏の大きなものまで様々ですが、大きい金箔を扱うときは特に注意が必要です。彫刻などは金箔を押した後さらに金粉やプラチナ粉をつけることもあります。欄間の彫刻など人物彫りの場合、そこには何らかのストーリーがあるので、そのストーリーを感じさせるような、生き生きとした仕上げになるように心がけています。またお仏壇の彫刻は、正面から見るよりも下から見上げるものなので、下から見上げたときにきちんと見えるようにこころがけて仕上げていきます。そういったこだわりの部分をご覧になって欲しいですね。」


稲垣忠司
柘植章雄 箔押師 キャリア30年
組立師制作風景「各工程の職人さんたちが仕上げた部品を組み合わせ、お仏壇の形にする工程です。金箔等に傷がつかないように細心の注意をはらって組み上げていきます。雨戸や障子といった扉がきちんと揃うように、また金具類は必ず決まった向きがあるので、それを間違えないように気をつけます。お仏壇を作る最終工程であり、この後すぐにお客さんにご覧になっていただくわけですから検品等も万全を期して行っています。」


Copyright(C)2006 Aichiya butsudan honpo Co.,Ltd All Rights Reserved.