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仏事について

なぜお仏壇をおまいりするのでしょう?
過去からの歴史をみてもわかるとおり、私たち人間は幾千年という時を経て今日に至っています。それは多くのご先祖の方々の日々の歩みがあったからであり、その恵みの結果として現在があるといえるのです。そうした意味で、お仏壇はおまいりをされるおひとりおひとりが、本来の自己に目覚められる場であり、また、亡くなられた方々との出会いの場であるのです“物”を越えた価値が模索される今、お仏壇の前の静かな祈りのなかにこそ、真実の幸福と満足を発見されるでしょう。

今日のようなお仏壇はいつ頃からあったのでしょう?
古代、祭壇は時に及んで設けるのが普通でした。常設の神棚や仏壇は中世になってからです。公家や武家の住居では先祖の霊を邸内の仏堂や室内でお奉りするようになりました。
また、さらに現代に近い様式が庶民まで浸透したのは江戸時代になってからです。江戸幕府がキリシタン禁制の一手段として民衆を寺に所属させ、キリシタンでないことを証明させた「檀家制度」がその背景にあります。

最近家族との会話が不足しているようですが。
朝起きたら、仏壇にお供え物をして、家族みんなで手を合わせるという光景は、一昔前まではどこの家庭でも見ることができました。手を合わせていると同時に、「今日も一日、平和に過ごせますように」「いつも健康に過ごさせて頂きありがとうございます」「仕事がうまくいきますように」「子供がけがをしないように」というようなそれぞれの思いを、ご先祖様にお祈りしていました。そして何かいいことがあると、「息子が学校を卒業しましたよ」「やっと課長になることができましたよ」「孫が生まれましたよ」と、報告していたものです。
また、困ったことがある時にも、「友人とけんかをしてしまった」「仕事がどうもうまくいかない」「子供が言うことを聞かない」と相談をしていました。亡くなってしまった自分の父や母、あるいは祖父や祖母が、仏壇を通していつも見守ってくれているという意識が、仏壇の前で手を合わせさせていたのです。「いつも見守ってくれている」という意識は、生きていく上で大きな自信につながりますし、勇気を与えてくれます。「仏壇はご先祖との対話できる通信装置である」との見方もあるほどです。こうした様々な思いを胸に、家族全員で仏壇の前で手を合わせることは、家族の気持ちをひとつにする大切な時間なのです。
最近は、家の中で家族が顔を合わせることが少なくなり、家によっては、父親と子供が一週間に一度も顔を合わせることが無いということもあるようです。それが、いっしょに仏壇の前で手を合わせる時間が、たとえ一週間に一度でもあったら、家族の絆がどれだけ深まることでしょう。もちろん急にそんなことをいっても、子供は恥ずかしがっていうことは聞かないかもしれません。しかし例えば家族の誰かが亡くなった後では、ほとんどの人が仏壇の前で手を合わせるようになります。きっかけさえあれば、必ず仏壇への思いは育っていくのです。その気持ちをいつまでも忘れないようにしなければなりません。むしろ仏壇があるからこそ、いつまでも故人を忘れずに敬うことができるのかもしれません。
また、仏壇の前で手を合わせる習慣をつけるもっともよい機会は、仏壇を購入した時です。言い方を変えれば、仏壇を購入するということは、家族の絆を深めていくチャンスでもあるとも言えるでしょう。

父が亡くなりましたが、自分は長男ではないので、仏壇はいらないと思うのですが。
仏壇を持つ家が少なくなってきた最大の理由として、核家族化が進み、家というものに対しての意識が希薄になってきたことがあげられます。特に実家を出た次男や三男の中には、自分たちには先祖を供養する義務はないと考えている人もあるようです。そのような家では当然仏壇もいらないと考えがちなのですが、これは間違った考え方だといわざるをえません。自分が長男であっても、次男であっても、先祖を供養するということは同様に大切なことです。まして自分の親が亡くなたというような場合には、是が非でも家に仏壇を置きたいものです。亡くなった親の立場にたって考えると、長男だけが自分の供養をするということで満足するでしょうか。やはり子供たち全員に供養をして欲しいでしょうし、逆に仏壇を通していつも子供たちの生活を見守っていたいと思うでしょう。子供の立場としても、親が亡くなってからも、自分たちの毎日を見守ってもらいたいし、あの世で幸せに暮らして欲しいと思うのが自然ではないでしょうか。そのような気持ちを日々表現できるのが仏壇であり、仏壇があるからこそ、そうした気持ちを忘れずに生きていけるのです。
また位牌は、故人一人に一つと考えている人も多いようです。けれども実際には位牌の数が一つという決まりはなく、むしろ親が亡くなった場合に、実家を出ている子供がいれば、その数だけ位牌をつくるものです。亡くなってからしばらくして、子供が実家を出るような時も、位牌を新しくつくるべきでしょう。位牌がいくつもあったら、亡くなった人の霊はいったいどこにいるのかと疑問を持つ人もいるようですが、位牌イコール故人の霊というわけではありません。位牌はそれを通して故人の気持ちとつながることのできる窓のようなものです。私たちと故人の霊をつなぐ絆といってもいいでしょう。仏壇が、どんな家でも必要なのは、ここに理由があるのです。故人との絆である仏壇です。次男であっても三男であっても、無くてはならないものなのです。

仏壇を置く場所というのは決まりがあるのですか?
俗説ではいろいろなことがいわれていますが、絶対に「こうしなければならない」ということはありません。ほとんどが迷信だといっていいでしょう。例えば、仏壇と神棚を同じ部屋にしてはいけないということが言われることがあります。仏様と神様がけんかすると。一応もっともな説にも聞こえますが、これも気にする必要はありません。お寺と神社ですら、同じ境内にあるところがあるわけです。むかしから同じ部屋に仏壇と神棚を置く家は多く、隣に置くこともあったようです。もともと日本人は、古くから神様か仏様のどちらか一方ということでなく、ともに信仰してきた民族です。神仏がともにあるというのは、日本人にとってとても自然なことなのです。
ただ、仏壇と神棚を向かいあわせにしてはいけないということがいわれますが、これには従ったほうがいいでしょう。そうしないと、どちらか一方にお参りするときに、もう一方にお尻を向けることになってしまいます。
仏壇の方角についても、いろいろなことがいわれます。しかし、それぞれ全く異なることがいわれたり、お互い矛盾するようなことがいわれたりしており、いちいち気にしていたら限りがありません。どうしても気になるのならば、部屋の西側に仏壇を置くのがいいでしょう。
仏教では、人が死ぬと、西のはるか彼方にある西方浄土に行くと考えられています。仏壇を部屋の西側に置くと、お参りのときに、西方浄土のある方角に向かうわけです。仏壇の向こうには西方浄土があることを想像して、祈りを捧げることは、とてもすがすがしいものでしょう。ただこれも、絶対に「こうしなければならない」というものでもありません。それぞれの住宅にはそれぞれの事情があるわけで、それを無視して、無理に方角などにこだわると、逆にお参りに不都合を生じかねません。仏様に失礼が無いような場所で、お参りが気持ちよくできる場所であれば、どんな場所でもいいのです。

家を新築するので仏間をつくろうと思うのですが、何か気をつけることは?
仏間の設計
鴨居は仏壇の天井から5cm程度低めがいい。仏壇の手前には経机を置くスペースも必要。
これから家を新築するのならば、まず仏壇店にいって、家に置く仏壇をどれにするかを先に決めてから、仏間の設計をしたほうがいいでしょう。先に仏間を作ってしまうと、仏間にあうサイズの仏壇が限られてしまい、好みの仏壇を置くことができなくなる可能性があります。あまり深く考えないで仏間を作り、その後、気に入った仏壇を買ったら仏間に入らず、仏間を改造することになったという家もあるのです。
設計にあたって、まず注意しなければならないことは、床を頑丈なものにするということです。仏壇は、みなが考えているよりも重いものです。床のつくりがいい加減だと、仏壇の重みで床が傾いてしまうこともあります。床が傾いて水平でなくなると、今度は仏壇が歪みはじめ、扉が開かなくなるということもあるのです。
次に仏壇を安置するスペースですが、もっとも一般的なのが、間口半間、奥行半間といったもの、つまり畳半畳分となります。仏壇店でも、もっとも台数の出る仏壇がこのサイズのものです。中には間口一間、奥行半間にあわせた仏壇もありますが、これはかなり経済的に余裕のある家向きです。
また、仏壇の下には、床かまちを敷くのが一般的です。その時できれば、安置した本尊の位置が、仏壇の前に立った自分の目の位置よりも高めになるようにします。
仏間の鴨居は、仏壇の天井が少し隠れるくらいが理想です。床かまちにのった仏壇の高さよりも、5センチメートル程度低めにしておけばいいでしょう。

お仏壇の造りにはどんな意味があるのでしょう?
お仏壇の写真お仏壇は寺院における仏像礼拝の形式を在家に持ち込んだものと考えられます。したがって仏壇の造りは、仏教の宇宙空間を象徴的に表現したものだといわれています。須彌壇は仏の座す須彌山(しゅみせん)を、その中心である宮殿(くうでん)はそこに建つ仏閣をあらわしています。そうした意味で、宮殿こそ仏壇制作技術の華なのです。

お仏壇は伝統工芸品だといわれていますが、どんなふうにつくられるのでしょうか。
お仏壇をみてもお分かりのようにその制作工程は大変複雑です。そこには長い歴史の中で培われた技が生きています。工程はおよそ八つに分かれ、それぞれ専門の職人が受け持ち、段階をかさね完成に至ります。完成までに一年以上を費やす仏壇も珍しくありません。




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